▼椿の枝から灰へ

 椿の枝から灰へ。歩留まりを計算するために、平成2~3年に実施した椿灰作りのまとめ。


 確実な資料を作成するために、いろいろな寸法に切られた椿の枝を一本ずつ秤にかけ、合計100kgとした。


 

 100kgの原木を燃やす。(正確な重さを量るために今回は金属製のトレイの上で作業。鉄分が出てしまうというので、通常は古いブロックを積んで簡単な窯を作る)


 

 約3時間ほどですっかりと燃えて、赤くて黒いガサガサの熾き(オキ)になる。


 

 やがてその表面が少しずつうっすらと白い灰になってくる。このまま灰になるのを待ってもいいのだが、金属製のヘラなどオキを叩いて細かくすると、灰になるまでの時間が短縮される。


 

 100kgの原木は1~2日ですっかりきれいな白い灰になる。
 100kgの原木からとれる灰の量は約900g。

 原木の太さや季節などでいくらかの変化があるが、当方では椿灰の品質を安定させるため、冬に切った葉がついたままの原木のみを原則として使用している。